わたしが心から敬服する童謡詩人・金子みすずさんの詩に
『わたしと小鳥とすずと』
という詩があります。
その中に
みんなちがって、みんないい。
という一節があります。
そんな短いひとことにすべてが集約されているような
みすずさんのそんな鋭いセンスににもたいそうしびれます。
シンガー&マミーちゃんneomiiのもうひとつの顔、リトミックの講師をしているといろんな子に会えます。
誰かれとなく笑顔を振りまく子。
もう歩けるのにおかあさんにしがみついたままの子。
まばたきもしないでじーっと周りの様子を見ている子。
音楽が聞こえ出すと無条件にお手てを上手にぱちぱちして楽しめる子。
やたらに走り回る子。
もちろんノリのいい子がいてくれるとレッスンは盛り上がります。
ほんとにありがとう!!って思います。
でも、みんなそれぞれのペースがあります。
それでいいんです。
ある時マタニティのママがもうすぐ2歳ののぞみちゃんと一緒にレッスンに来てくれました。
ママは下の子が生まれる前にのぞみちゃんに楽しい経験をさせてあげたいと思ったんです。
でものぞみちゃんはちょっと人見知り。
先生やたくさんのお友達の前でなかなかリラックスできません。
みんなが音楽に合わせていろんな動物さんに変身して楽しんでいても
じーっと立ち尽くして先生とみんなを見ています。
ママは立ち尽くしたのぞみちゃんの手を持って後ろから動かそうとしていました。
なので私は「そのままで大丈夫。見てますから。観察させてあげてください。」とママに伝えました。
ママはちょっとほっとしたような、あ、そうか、というような感じでそれをやめました。
ママによるとおうちではレッスンに出てくる歌を歌ったりしてのりのりで遊んでいて、レッスンを楽しみにしているらしいのに、レッスン中はやっぱりなかなか打ち解けてくれない。
わたしは大丈夫大丈夫といい続けました。
そんなのぞみちゃんも回を重ねるごとに少しずつリラックスしてくれるようになってきました。
そしてある日。
ママはもう臨月に近いのでしばらくレッスンをお休みする気持ちでレッスンに来ました。
おや?
その日ののぞみちゃんはなぜか違いました。
まず笑顔。私の顔をちゃんと見てくれます。
おや?
ひとりでおどってるぞ。
レッスン中も控え目にだけどなんだか楽しそう。
遠くからでもわたしを指差して「せんせー」と何度も言っています。
「あは、気持ち、通じたんだー」なんて思ってとっても嬉しかった。
ママも喜んで、せっかくいい感じなのにお休みするのは残念!と仰っていましたが、のぞみちゃんもなにか自分が変わる必要を感じたのかもしれませんね!
その子にはその子のタイミングがあるみたい。
それでいいんだ。
私は音楽を感じて、楽しんで、表現する、そういう力というのは、すべての子が持って生まれてきていると感じています。
表現方法に違いはあってもこども達は、耳で、目で、肌で、体全体で音楽を吸収しています。
大人にできるのはそんな子供たちになにかを教え込むことじゃない。
その素敵な芽をつぶさないこと、見守ること、一緒に体験すること、そして迷ったときにほんの少しの手助けをしてあげること。
ときには難しく感じるときもあるけど、がんばればきっとすてきな何かが返ってきます!